医療機器および製薬メーカーにとって、製品の品質基準を維持することは最優先事項であり、欠陥のある製品または汚染された製品は患者に重大なリスクをもたらし、メーカーに重大な責任問題を引き起こす可能性があります。業界の規制では、サプライチェーン全体のトレーサビリティを確保するために、製造情報を外部包装またはデバイス自体に印刷することが要求されています。これにより、製造業者はリコールをより効果的に管理し、偽造に対処し、医療上の緊急事態に備えることができます。
アイルランドのスライゴに拠点を置くWard Automationは、医療機器および製薬業界向けに、世界水準のカスタマイズ自動化ソリューションを提供するリーディングメーカーです。自動充填済みシリンジの製造プロセスの自動化やラベルのバッチデータの検証などの革新的な製造ソリューションは、コグネックスのマシンビジョンテクノロジを活用しています。これにより、顧客は 高品質製品のスループット向上、不良品や高額な製品リコールの削減、そしてサプライチェーン全体にわたるトレーサビリティの確保を実現しています。同社のすべてのプロセスおよび手順は、Good Automated Manufacturing Practice(GAMP5)ガイドラインに準拠しています。「Quality by Design」は、製造プロセスのあらゆる段階において、すべてのチームメンバーが遵守する基本的な社内原則です。
Ward Automationの顧客はさまざまな障害に直面しています
医薬品および医療機器業界向けの装置メーカーとして業界をリードするWard Automationは、顧客が直面する製造上の課題を深く理解しています。
- 新製品の生産を本格化させる際に発生する、生産ペースの上がらない状態やセットアップの停滞、欠陥品の混入、品質上のトラブル
- 需要の拡大と生産性の向上の追求と、妥協のない高品質の両立
- 従業員の手作業の品質検査による、品質の一貫性の欠如
- 自動化に直ちに投資するか、または十分なオペレーターを雇用できるまでフル生産を遅らせるかというジレンマを生み出す、継続的な労働力不足
- これらの課題に取り組むことはメーカーにとって優先事項であり、生産プロセスの自動化はその戦略構成の重要な要素です。
Ward Automationは、コグネックスのマシンビジョンシステムを含む高品質なコンポーネントを採用した革新的な装置を構築することで、これらの課題に対応しています。これにより、設計の長寿命化と保守のしやすさを確保しています。自動化アプリケーションの例には、次のようなものがあります。
- コグネックスIn-Sight二次元ビジョンシステムがロボットによる組立作業をガイドし、シリンジ針などの部品を測定して製造仕様を検証する、複数部品からなる組立装置
- コグネックスのVisionPro Deep Learningソフトウェアを使用して、バイアル、ボトル、シリンジ、カートリッジに欠陥、傷、チップがないことを確認する充填アプリケーション
- コグネックスIn-Sight二次元ビジョンシステムを使用してUDIテキストとバーコードを検証し、適切なラベル付けを行う医療機器の包装システム
Ward Automationのビジネス開発マネージャーである ケニー・ワード氏は以下のように語ります。「当社のお客様が望んでいるのは、品質に関してリスクを冒すことではなく、高品質の自動化ソリューションです。それには検査プロセスにギャップが残っていないことが重要ですが、これこそがコグネックスのテクノロジが活躍する場所なのです」
例えば、医療用カテーテルの大手メーカーは、顧客需要に対応するためにスループットを向上させる必要がありました。手作業によるカテーテルの製造・梱包は時間を浪費するだけでなく、人員増強で生産能力を拡大しようとしても、品質管理やコスト効率の観点から限界に達していました。メーカー側の要件は、スループットの向上と、欠陥のないフローレスな製品の出荷を同時に実現するソリューションを導入することでした。Ward Automationは、組み立てから巻き取り、パッキングに至るまでのプロセスを統合し、製造工程全体の自動化を実現するソリューションを構築しました。エンベデッドのコグネックスビジョンシステムは、ラベルの品質をチェックし、UDIコードを読み取ってトレーサビリティを確認します。このソリューションは、スループットの向上、高品質の製品、トレーサビリティコンプライアンスという顧客の目標を達成しました。
「コグネックスと協働することで、お客様は自分自身と同じくらい製品品質検査に重点を置く会社と協働していることが分かります」とワード氏は話しました。
すべての始まり
コグネックスの認定パートナー(CSI)であるWard Automationは、15年を超える長年のキャリアを通じて、高度なマシンビジョンテクノロジを自社の自動化システムへと統合してきました。
同社が最初にコグネックスのマシンビジョンソリューションを選択したのは、同社が業界トップクラスのマシンビジョンメーカーであり、ビジョンエンジニアの間でその操作や技術が広く浸透していたためです。また、より複雑なビジョン要件が生じた場合でも、技術エキスパートに容易に相談できる体制が整っています。コグネックスに対する簡潔な印象について聞かれたワード氏は次のように答えました。「協調的で、専門性が高く、最先端で、先進的な企業だと感じています」
当初、技術がまだ成熟していなかった頃は、コグネックスの製品は、シリンジ針の長さ確認といった基本的な測定検査や、ガラスバイアルのキャップが正しく装着されているかの確認などに使用されていました。現在では、従来のビジョンツールでは解決が難しい、サイズ、色調、位置が異なる欠陥を特定するなど、検査要件がより複雑になっています。これらの課題を解決するために、Ward AutomationはコグネックスAIベースのテクノロジを使用して、高度な検査を迅速かつ正確に実行しています。
現在の状況
時間の経過とともにマシンビジョンテクノロジが進化し、アプリケーション要件がより複雑になる中で、Ward Automation は、ルールベースおよびAIベースのツールを用いた、より高精度な検査にコグネックス製品を活用するようになりました。具体的には、反射率の高いアルミ箔包装のシール検査や、シリンジカートリッジに生じるばらつきの大きいクラックの検出などが挙げられます。
ワード氏は、同社が装置にコグネックスビジョンシステムを好んで採用する重要な理由について、次のように説明しています。「私たちが顧客向けに製作する組立装置や充填装置は、通常20年以上にわたって使用されることが前提です。コグネックスビジョンシステムは非常に信頼性が高く、長寿命であるため、アップグレードの回数が少なく、顧客にとってのダウンタイムも最小限に抑えられる点を高く評価しています」
今後について
Ward Automationは、最先端のコンポーネントを備えた革新的な自動化ソリューションを提供し、品質検査やUDIコード検証などのエンベデッドビジョン��プリケーションも例外ではありません。医薬品メーカーや医療機器メーカーの製品がより複雑化し、包装も環境配慮型へと変化する中で、欠陥検出はますます困難になっています。こうした背景からWard Automationは、アルミ箔パッケージのシール検査や、ガラスバイアルのクラックおよび欠陥検出といった概念実証用途において、In-Sight ViDiディープラーニングツールなどのコグネックスAIベース技術の検証を開始しています。「コグネックスはマシンビジョンテクノロジのリーダーであると考えており、今後さらに多くの革新を市場にもたらしていく中で、引き続き協業できることを楽しみにしています」と、ワード氏は述べています。
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